子ども達が自分自身を心から幸せだと感じる大人になって欲しい

 当時1歳だった長男のために保育園探しをしていた私は、本当に自分の子を預けたいと思えるような保育園がありませんでした。多くの保育園では、食事や安全面、子どものこころの健康などを考えた時に、私が納得して預けたいと感じることができまでした。
 人間は0歳から6歳までの環境で生涯に発揮できる能力の90%以上が決まってしまうと言われています。そのため、その大事な幼児期に保育園選びを妥協することが出来ませんでした。
 そこで私は、子どもたちの「心の安定」「体の健康」そして「頭脳の発達」の3つをバランス良く育めるような保育園を自らつくりたいという想いからこの『こもねん保育園』を開園することにしました。

 当園で最も大切にしているのは2つです。
自然の中で遊び感性を鍛えること(脳を鍛える事)』
『子どもの気持ちを聴いて肯定する(精神的な安定)

 自然の中で感性を鍛える事は、子どもにとっては脳を鍛える事に直結します。
自然というのは、危険予測や、身体のバランス、感覚から思考、行動力、想像力を働かせ、脳を最大限に使い発達を促す事ができる最も優れたおもちゃです。
また、自然の中でのびのびと過ごす事により、力を入れすぎず、自然な状態での自己を受入れる事ができるようになるためです。

 「子どもの気持ちを肯定する」というのは、脳を鍛えるための大切な土台となります。心が安定していると吸収力は何倍も違ってきます。
そして共感して欲しいという欲求が充分に満たされると子どもは相手の立場に立って自然と考えることが身に付いてきます。幼少時にこのような深い信頼関係が結ばれることで自己肯定感のある安定した人格が形成され始めるのです。
 
 子どもはこれらの環境が満たされると『自分自身を心から幸せだ』と感じながらとても丈夫に育ちます。そして初めて『他人に対する深い思いやり』を持ちながら健やかに育って行くのです。

 私たちは一人でも多くの子どもたちが『自分で問題解決ができる自立した人間』になってくれることを心から願いつつ当園を運営しております。
 ぜひ皆さまのご参加とご支援を賜りたくお願い申し上げます。

園長 上原 百合奈